Rumbling Hearts

もしも。
もしも自分のせいで。
誰かに傷を。
癒えない傷を。
与えてしまったとしたら。


それは凄く切ないことだろう。
後悔のみに彩られた人生を送るような。
そんな気さえする。


それでも生きていくというのならば。
償うことができるのだろうか?


結城丈二は言う。
「償うためにまたよみがえったんだな。」


田村一登は言われる。
「だったらてめぇ償え!」


償うことで痛みをやわらげてるのか?
いや、きっとそうじゃない。
恐らくは。
他人が自分と同じ痛みを抱えない為の。
その為だけの行為なのではないだろうか?


どうしてこんなことを想ってるかっつーと。
からくりサーカスの31巻読んでてですな。
加藤鳴海が言ったんですよ。
「子供に悲鳴をあげさせたからだ。」
そんなナルミを見て、エレオノールは
「自分はナルミの夕焼けに、道になりたかった
 けど、何もしてあげられない。」
と独白する。


相手を思いやるってなこういうことなんじゃないだろうか。
無私の愛なんじゃあない。
そうすることが。
自分にとっての幸せなんだよ。
そうじゃなきゃいけないんだ。
It's my pleasure.