リフレインが叫んでる

どうしてどうしてボク達は出逢ってしまったのだろう?
松任谷由美の「リフレインが叫んでる」の歌い出しだ。
出逢ってしまったコトを問う。
つまりは、そこに何がしかの後悔が存在するのだろうか。
そんなことを考えていた。


カナははとりに記憶を消される直前に言う。
「ごめん、ごめんね。
 私達、出逢わなければ。
 良かったね。」
なんて哀しい台詞だろうか。


この世に不必要な出逢いってあるのだろうか?
なにがそれをそう思わしめるのだろう?


うまくは言えないけれど、きちんとは分からないけれど、
きっとそれは、相手を傷つけたという痛み。
相手から、その身体のどこかをもぎ取ってしまった痛み。
多分、この痛みが後悔という言の葉を産み出すのだ。


相手の痛みと、誰かに痛みを与えてしまったという痛みが
重なることはきっと永遠に訪れないのだろうけれど。
苦ぇな。


お互いがお互いの痛みを感じられたら。
良かったのに。
感じたい痛みも感じて欲しい痛みも。
きっとあるのに。


でも、それはやっぱりあり得ない痛み。
喪った手足が痛むというPhantom Painのように。
そこにあったはずの、痛み。
感じられなかった、痛み。
人間ってな不自由だよなぁ。