悪夢

シチュエーション:彼女、親友、自分の3人で自宅からすぐの場所で
         行われたライヴを見に行った。
         次のライヴが始まるまで約1.0Hの空き時間がある

ボク:中々いいライヴだった。
   自宅のそばでこういうのがあるのは嬉しいね。
親友:そうだね。さて、一時間なにしようか?
ボク:家に来る? ちょっと時間が中途半端だけど。
彼女:そうだね、ちょっと中途半端かな。
   そこらへんに喫茶店とかあるんじゃない?
ボク:うん、あるよ。じゃあ行こう。


店到着。異常に混んでいる。


ボク:あり得ない。どうしてこんなに混んでるんだろう?
親友:ま、丁度いいじゃないか、並ぼう。
ボク:そう? じゃ、そうする?


行列に並ぶ。彼女と親友がイチャつき出す。
彼女達が付き合い始めたことを思い出す。


親友:(彼女の背に顔を埋めて何か言う)
彼女:(その親友に相槌を打つ)
ボク:……やっぱボクは一回家に帰るよ。忘れ物があるみたい。
親友:そっか。じゃあ行ってらっしゃい。
彼女:行ってらっしゃい。
ボク:うん。じゃ。


聴こえないくらいの距離まで離れる。が、声は耳に届く。


親友:二人きりだね。
彼女:うん。嬉しい。


絶望的な気分で、逃げるようにその場から走る。




ところで「ガバッ!!」と目が覚めた。
凄い絶望感と涙。涙。涙。
目の前で良く知った親友と、彼女がイチャつく夢だ。
今はまだフィクションに過ぎないわけだけど。
正直、近い未来にそうなることだってありえないわけじゃない。
どうしてもまだ喜んであげることが出来ないようだ。
というか、元気にならんとするとどうしてこういう夢を見るのか。
だいたい、タイトルが「悪夢」な時点で敗北してる。




 海よ空よ 雲よ月よ星よ
 風の中に いつか聴こえる
 君の声が ボクを励ましてる
 いつか 強く 強くなるのだから


そう。
いつか、強く 強くなるのだから。