紺碧の艦隊とF91

文庫化されたんで読んでるんですが。
ちょっと思想を語りすぎですよね。
漫画を読んだ時はもう少し戦闘メインだったと想う。
バックボーンとかを説明してくれるのは良いんですけど。
同じコトを何度も何度も書きすぎてて飽きてきてしまいます。
荒巻さんが左寄りなのは別に責めないけど。
もう少し書くべき点とプロットを推敲すべきだ。


昔、冨野のF91の小説を読んで。
上巻で全くF91が出てこなくて戦闘シーンがほぼ皆無なのにも驚いたものでしたが。
少なくともあの時には興奮があった。
コスモ貴族主義の遍歴とクロスボーン・バンガードの生い立ち。
シーブックとセシリーに至るロナ家の確執。
そして、メインテーマである家族の絆へと向うストーリー。
映画では良く分からなかった思想が凄くよく分かった。
そして、貴族主義の魅力とその不合理を解決すべくクロスボーン・ガンダムへ。
さらに、F91で展開されたストーリー自体は、劇中で、キンケドゥがザビーネの語る
貴族主義に対して「最初から間違っていた」と否定するところで綺麗に終わる。


このF91⇒クロスボーンの流れは、紺碧⇒旭日への流れにとても良く似ている。
後者は同時代ではありますけれども。
一つの物語で完結できなかったストーリーを完結させる為の作品だと想う。
(艦隊シリーズはその後も続きますけれども。)
旭日の小説はこれから読むわけですけれども。
思想に偏らずに、きちんとストーリーを解決して欲しいものです。