我が祖国を聴く。

プログラムはモーツァルトの38番「プラハ」とスメタナの「我が祖国」。
とにかくチェコの特集ってわけですかね。
それにしても結構おなか一杯なプログラムだと思う。
というか、良く体力が持つなぁ、とか。


やっぱモーツァルトの曲ってのは凄く軽やかだ。
そして、メジャーのトニックが鳴っていてもどこか物悲しく。
マイナーのスケールが展開すると、ややホッとしたり。
泣き笑い、もしくは笑い泣きって感じがする。
作曲する時にアタマの中がどうなってるのか知りたいよ、ホント。。。
しかし、タイトルがプラハであっても、別にチェコっぽい曲調だって
感じないのはボクが鈍いからなのだろうか。


それで我が祖国。
6曲を全部やるって凄い。
日本で一番有名なのは2楽章のモルダウだけど。
他の5曲だって負けてない。
もの凄い存在感で故郷の美しい風景と、その栄光を謳い上げる。
Timp.は上手だった。
けど、どうやら左手に不自由があられるらしく。
クレッシェンドのロールの時とかにばらつきが出ちゃって哀しい。
それでもあの迫力を出せるのだから大したものだと思う。
Tri.がタイミングが悪い。音量が大きいところが目立つ。
Cym.はとても良い仕事をしていた。
最後の一発だけミス。きっと痛恨だったに違いない。
他、Fag.、Fl.、Ob.、Cl.は押並べて高水準。素晴らしい。
Hr.とTrp.はややミスが目立ったか。
弦はチェロとコントラバスがとても精彩を放っていた。
珍しいことに、この楽団はビオラが意外に冴えていて。
バイオリンも含め、ツッコミところが少なかった。
いずれにせよ、アマチュアの楽団でこれほどの演奏を聴けるとは。
コレで800円は安すぎるんじゃないだろうか?
3楽章と6楽章のコラールにブラボーを贈りたい。
あ、もちろん2楽章もね。(笑)