熱い鼓動感じて

Studio e.go!作品「Castle Fantasia2 〜聖魔大戦〜」のOP。
この曲が結構好きで、このゲームも何回かクリアした。
中身としては「あぁ。銀英伝好きなのねぇ。」というモノ。


さて、このゲーム中盤の山場に「ボルボレード要塞」ってのがある。
英伝ではイゼルローン要塞に匹敵するようなモン。
地峡に建ち、難攻不落の要塞である。
主人公のヒューイは、この要塞を抜く為に、誰も思い付きもしなかった作戦を立てる。
名付けて「双頭の竜作戦」。
ここで銀英伝好きであれば容易に想像がつくとおもう。
そう。ラインハルトの採った「神々の黄昏(ラグナロック)作戦」である。
「要塞は両辺に敵対勢力がある状態でのみ機能する。」という摂理を元に。
もう一方のフェザーン回廊から同盟領へ侵入を果たすことでイゼルローンを無力化した。


さて、翻って双頭の竜作戦である。
作中で語られる通り、本作戦も要塞両辺への侵攻による要塞の無力化がその骨子。
英伝において、フェザーンの通過がラインハルト以前に実行されなかったのは
「属領ではあっても一応独立領としての体裁を有するフェザーンに対する軍隊の通過」
という政治的(あるいはフェザーンの陰謀)/心理的な束縛があったからに他ならない。
その軛を破ってフェザーン通過を果たしたラインハルトが非凡だったのである。


しかし、ヒューイは特になんの障害もなく、あっさり要塞側面を通過する。
このシーンでずっこけたのはボクだけではないハズだ。
しかも、要塞自体は難攻不落なのだから、とりあえず篭城でもして本国に連絡、援軍
を呼んで挟撃なりなんなりすればいいものを、たかだか数時間の戦闘だけで、この
「難攻不落の要塞」は陥落する。
イゼルローンだって戦闘では陥落しなかったではないか。
ハイネセンへ侵攻を受けて同盟が降伏しなければ、ヤンはラインハルトを破ったかも
知れないところだった。


正直「おい!」と思ったが、その後に怒涛のシナリオ展開や泣き所など、割とサービス
満点な演出がされており、誤魔化されている人も多いのかも。
つか、本当にそれまでこの作戦を誰も思いつかなかったのかよ!?orz
もう少し吟味してシナリオを組んで欲しかった。
作品的にキライじゃないだけに残念である。
それ以降エゴ作品は買っていない。