ケチャ

インドネシアのバリ島に、何年か前に行ったことがある。
高校時代の音楽の教師が、ガムランという民族音楽に傾倒
していた影響で、かなり興味深く演奏を見て回ったりした。
バリ島には「ケチャ」という名の民族舞踏もあり。
高校の先輩達が、内輪の音楽発表会みたいのでやってた。
残念ながら、コレは本場モンを見ることは出来なかった。


ガムランは鉄モノ系の鍵盤を多用する。
音階は通常のペンタ・トニックである。
ドレミソラド、の5音音階ね。
バリ島独自の文化様式と相まって。非常にエキゾチック。
2〜3人で演奏してもなかなかにぎやかだ。
一方、ケチャはもっと生々しい。
音程は殆ど皆無である。
何人かの人間が、それぞれに担当されたリズムを叫ぶ。
基本は16ビートで「チャッチャッチャッ!」って感じ。
割とポリリズミカルに、さまざまなタイミングが要求される。
そこには、なんというか。
剥き出しの生命力を感じる。
友人の一人がのめり込み、CDを買って自宅で叫んでた。
ボクは当時、それほどまで魅力を感じなかったのだが。
一度、本場のモノを生で見てみたいと最近フと思っている。