Apple Seed

士郎正宗
膨大な設定を垣間見せるだけの作風。
ウンチクが長い。
概ね、理解するまで4〜5回の読破が必要。
それでもわからないことだらけのことが多い。
何年か前、攻殻機動隊が映画化された時。
前情報なしで分るもんか、と思った。
読んでたって分んないのに。
次はアップルシードだと言う。
この作品が描かれたのって、今から18年前だぜ?
そして、見た多くの人は「面白い」という。
つまり、士郎正宗の感性は、たっぷり18年分は
先走っていたコトになると思う。
しかし、世間は押井守ばかりを誉める。
押井は嫌いじゃないけれど。
やはり監督であり、原作者じゃないと思う。
まず、士郎正宗ありき、だと思うのだ。
ソレを知らずに押井作品だともてはやされるのは。
正直遺憾を禁じえない。
まぁ、ソレは士郎正宗のプロ漫画家っぽくなさに
原因があるのではないかと思うが。
こういった点では永野護に通じるところを感じる。
世の中が求めるコトよりも、自分が求めるコトを。
そういう生き方に共感出来る自分でありたいと。
いつもそう思っている。