爵位に弱い

どうも貴族というものが好きなようだ。
ジオニズムもキライじゃないが、最も好きな思想はコスモ貴族主義だった。
貴族はその血統として尊敬を受けるのではなく。
その行動において尊敬を受けるのだ、と。
別に尊敬を受けたいわけじゃないが。
魂の高貴さというものにどうしようもなく憧れたのだ。


ザビーネ・シャルがキンケドゥ・ナウに言われる決め台詞がある。
ザビーネが最も貴族的だと称えたベラ・ロナは貴族を否定した。
これを受け、キンケドゥは言った。
「貴族主義は、最初から間違っていたんだよ。」と。


貴賎なく他者と接することが出来る高潔な魂こそ貴族的だ。
が、しかし、その思想自体が貴族を否定するわけで。
だから「最初から間違っている」わけだ。
つまり、自己の高潔さの為に爵位を必要と思う人々は。
真の意味では貴族的ではない、というコトになる。
ああもうアンビバレントだよね。


でも、確かにメッセージは受け取った。
心だけは真に高潔であれ。
けれども、それを認めることを他者に期待するな。
強制もするな。
太陽を裏切らない自分でずっと居る事だけを願おう。
なるべく独り善がりにならないように。