夢で叫んだように唇は動くけれど

探偵物語を知らない人に説明するのって難しい。
同タイトルの作品が二つあり、方向性は全く違うのにどちらにも松田優作が出てるからだ。
で、ボクが語りたいのはベスパの工藤ちゃんの方(おさるがパクる方)ではなく。
赤川次郎原作の薬師丸ひろ子が出てたやつだ。
やはり幼い頃のインプリンティングは強く。
この頃の角川映画赤川次郎は、作品の善し悪しを評価できない。
好きだ、という感想で終わってしまうのである。
薬師丸は、本作の中で留学を控えた令嬢、という立場である。
彼女のボディガードを任された探偵が松田優作
で、まぁ。
赤川次郎的お約束の展開の末、薬師丸は松田に恋心を抱くわけ。
「わたし、あなたのことが好きになったの。」
なんて率直な物言いだ、と思った。
しかし、松田は彼女の恋心に応えることはなく。
それでも、ラストで空港のゲート越しにキスをするのだ。
うーむ。
やっぱ松田優作は名優だと思うよ。
惜しまれる人だよなぁ。