トシを食った。

赤川次郎という作家が居る。
ボクは割とこの人の作品が好きである。
なんとなく、何も考えずに読めるところが良い。
ある意味、ミステリとしては失格なのかも知れないが。


その中でも発売を毎年楽しみにしているシリーズがある。
杉原爽香シリーズ、という。
彼女は毎年トシを取る。
15歳の時から読み始めて。
今年でもう31歳だ。

  1. 若草色のポシェット
  2. 群青色のカンバス
  3. 亜麻色のジャケット
  4. 薄紫のウィークエンド
  5. 琥珀色のダイアリー
  6. 緋色のペンダント
  7. 象牙色のクローゼット
  8. 瑠璃色のステンドグラス
  9. 暗黒のスタートライン
  10. 小豆色のテーブル
  11. 銀色のキーホルダー
  12. 藤色のカクテルドレス
  13. うぐいす色の旅行鞄
  14. 利休鼠のララバイ
  15. 濡羽色のマスク
  16. 茜色のプロムナード
  17. 虹色のヴァイオリン

なんつーかさ。
微妙に年齢がシンクロしてるのが良いのかも知れない。
ボクは今年32歳になるが。
シリーズの発売は毎年9月で、ボクの誕生日が11月なのだ。
だから、最初の若草色のポシェットは、ボクにとっては高一、
爽香は中三だったけど、同じ15歳なわけ。
凄くシンパシーを感じるし、彼女の生き方に憧れも感じる。
挫けるな、頑張れ、と思う。
ハラハラしながら読んるんだけどさ。
どんなことにも負けないで、苦笑しながら前向きな。
そんな彼女の姿勢が眩しくなることだってあった。


31歳になった爽香を、これから読みます。