無為

仕事、してます。
割と遅刻とか欠勤とか多かった方なんだけど。
最近は具合悪くない限りはサボらないですね。
仕事で気が紛れる、なんて体験は産まれて初めてかもなぁ。


そもそも、時間はやりたいことをやるためだけに使うべきだ。
だが、残念ながらこういう風に発達しちゃった世の中では。
好きなことをやるのにどうしてもお金が必要になる。
だから、今までずっと自分の中での仕事の定義は、
「やりたいことをやる為に必要な賃金を自分を切り売りすることで得る」
だったわけです。
もちろん、ソレは今も変わらないし、これからも変わらないと想う。


だからこそ音楽を仕事に選択しなかったわけだし。
いや、もちろん腕が無かったというのが一番の理由だけど。
好きなことを仕事にしてしまうと、好きじゃないことまでが
好きなことの範疇に入ってきてしまう。
そういう不純さはボクの中の音楽からは取り払いたかった。
それが弱音だって言うのは知ってるけど。
でも、本音なんだよね。


今はSEなんて柄にも無い仕事に就いてるわけですけれど。
そんなわけで、仕事の内容で評価して貰おうなんて考えたことなんて無いし、
ましてや自宅への持ち帰り作業なんて言語道断だと想ってる。
休日は自分のためだけに遣わなければ自分に失礼だとも想う。


ところが、最近妙に評判がイイらしいんだよな、コレが。
お客さんから「キミのレポートは簡潔で読み易い。感動した。」
なんてお褒めのお言葉頂いちゃったりすることが増えてきました。
全然仕事に身が入ってるわけじゃないし。
そんな誉められ方なんて望んでないのに。
一体どういうことなんだろう?


あのね、認められることが嬉しくないわけじゃないんだよ。
自分が一生懸命にやってて誉められるんだったらそりゃ嬉しいよ。
でもね、好きなことの片手間みたいに考えてやってることに対して。
ある程度イイ評価が与えられてるってことが。
すっごく違和感がある。


夜行列車に乗って。夜にはその中で眠って。
次の日の朝、目が覚めたら雪深い別世界に居たような。
そんな違和感が。